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保育士免許持ってるけど働いている人が少ない現実
ニュースや新聞で、保育現場の人材不足が深刻だとたびたび報道をなされています。
2019年時点で全国各地には約500万人もの方々が、保育士免許を持っていることが文部科学省の調査で明らかになりました。
ところが実際に現場で働いているのは約50万人しかおらず、1/10未満の人数というわけです。
深刻な悩みを抱えている方が大半!
以前は女性がなりたい職業のナンバーワンであった保育士は、なぜ働かない方が多くなったのでしょうか。
その疑問を解決するために、実際にインターネットで保育士を経験された方たちをリサーチしてみました。
計200名を対象にリサーチをしたところ、深刻な悩みを抱えている方が大半というのが判明したのです。
園児の行動や言動で休職・辞職になっている!?
その悩みとは、預かっている園児の行動や言動であり、それらが引き金となって「休職」または「辞職」に追い込まれた方が「60%」にものぼっていたのです。
とても驚きの結果となりましたが、ここからは保育士が悩み、苦しんでいる原因や理由の一例を挙げていきます。
【ケース1】いきなり叩かれる
この問題行動を経験された方がもっとも多く、なかにはトラウマとなって精神科に通われている方もいるほどです。
具体的に何をされたのかというと、座って作業をしていたら4歳の男の子が後ろから首筋を叩いてきたというものでした。
4歳だと力が弱くて大人が痛いとは感じないだろうと思われるでしょうが、首筋には大切な神経が通っているため激しい痛みを伴います。
また足で殴って来るという意見もあり、女性の保育士であれば恐怖を感じることは言うまでもありません。
【ケース2】奇声を発する
幼いお子さんを持っている方であれば、どなたでも理解できるでしょう。小さい子どもは突然大声をあげて奇声を発するものです。
特に同じ年代の子供がたくさんいる場面だとその傾向が強く、大人だと耳をふさぎたくなる場面でもあります。
この行動は児童心理学の観点から見ると、仲間意識を声であらわしているというものです。
いわゆる動物が仲間に呼びかけるのと同じ鳴き声で、まだ意思伝達が未発達な幼児ほど、その行動が顕著にあらわれるわけです。保育士は毎日この声を聞かされており、難聴を患ってしまった方もいました。
ケース3【給食を食べない】
「給食を食べない」という行動も保育士を悩ませているものです。
保育園では昼食は必ず毎日出されており、大切な栄養源としてとらえられています。親御さんから預かっているお子さんの食事なので、栄養素を重んじたメニューになっているわけです。
ところがそれを食べない子が多く、家に帰ってから施設で何も食べていないと親に報告されることもあるようです。
他にも人間関係等の悩みが多々ある
事態を知らない保護者から園にクレームが来ることも少なくなく、一部ではマスコミ関係や教育委員会に報告をした保護者によって、辞職に追い込まれた方もいました。
保育士の悩みはここで取り上げたのは一例であり、ほかにも人間関係など深刻なものが多々あります。
憧れていた仕事であっても、現実の厳しさを目の当たりにすると長く続けられないと思う方も多いと言えます。
そのような人は全く違った職業に転職している事もありますし、それも一つの手ではないでしょうか。精神的に病んでしまう前に何か対処する事が良いでしょう。